保守層ほど訳あり品に抵抗感が低い、とする記事がありました。
同じグレードの高級フルーツがあったとして、傷なしと傷ありが同じ値段で売られていたら、保守派ほど傷のある訳あり品を買いやすい。
なぜか。訳あり品なのに値段が同じならば、その値段に意味がある、つまり、ワケあり品は傷がなければもっと高かったはずが、傷のせいで値引きされた、そうでなければ傷なし品と同じ価格になるわけがない、と考えるんでしょう。
これって、認知的不協和の理論を思い出しますね。認知的不協和は認識のバランス維持(ホメオスタシス)でした。バランス感覚を重視する保守層が、ホメオスタシスの能力が高いというのはよくわかります。
保守的であるが故に、認知的不協和によってオープンマインドになるという不思議な逆説が、面白いところです。保守ほど、違和感に対してオープンなのです。